五感で楽しむ「孔雀の箱」:デジタル加飾Lux FX技術での受賞作品

2022-11-24 :デジタル加飾トレンド情報(2022年8月UV+EB Tech記事引用)

米国イリノイ州のチームコンセプト社が米国箔&特殊効果協会(FSEA)のGold Leaf Awardsで金賞を受賞した「孔雀の箱」を紹介致します。

チーム・コンセプト社概要

所在地:米国イリノイ州シカゴ

業種: 商業印刷

設立: 1998年

従業員: 80人

売上: 約15億円

MGI JETvarnish 3D設置: 2018年

TeamConcept社事例紹介1

Lux FX技術で製作された孔雀のカートンボックス

チームコンセプト社のLux FX技術で製作された孔雀のカートンボックスは触って見ることができるように作られました。手で軽くなでるだけで、シルクのように滑らかでソフトな手触りのカートン表面から、雨粒が弾けるのが感じられるでしょう。裏返すと、UV硬化型デジタルインクジェットのスポットコーティングで作られた孔雀の羽が飛び出してきます。それぞれの面で異なる感覚を楽しむことができます。

TeamConcept社事例紹介2

イリノイ州キャロルストリームにあるチームコンセプト社のプリプレス/プレスルーム/オペレーションマネージャーのテリー・ヴィルスマ氏は、「この孔雀のカートンは、私たちの多くの能力を紹介するイベントの目玉として作られました」と語っています。

下地にWestrockの18ポイントの片面コート紙Tangoを使用した、展示用の作品です。アートワークの要素は、ベクターアートとラスターアートで提供され、効果は一切組み込まれていませんでした。チームは提供されたものを使って、特殊効果のあるカスタムカートンをデザインしました。印刷されたカートンにソフトタッチのラミネーションを施し、Crown Roll Leaf社から提供された4種類の異なる色の箔(金、銀、赤、銅)とスポットハイビルドグロスのUVコーティングを施すことで、画像に生命を吹き込みました。

このプロジェクトは、チームコンセプト社の1台のKOMORI GL 640 6色機で印刷され、同社のSaggita 76ラミネーターでラミネートされました。箔押しとスポットUVコーティングは、同社のMGI JETvarnish 3DLで行われました。ダイカット、折り、糊付けはRollem InsigniaとChameleon 800フォルダーグルアーで行われた。

「このカートンをポップにしたのはMGI JETvarnishの技術です」とヴィルスマ氏は言います。

インク/コーティングのUV硬化に関しては、Baldwin社のLEDランプシステムを使って印刷インクを硬化させました。ヴィルスマ氏によると、MGIの硬化システムには2つのランプシステムがあり、まずLEDランプでUVを固定し、次に従来のUVランプで最終的に硬化させるというものです。

TeamConcept社事例紹介3

「UV/LED硬化型インクがセットアップ時間やオフセット用スプレーパウダーを必要としないことは、どんな印刷物にとっても大きな意味があります」と、ヴィルスマ氏は言います。「この例では、インクが完全に硬化しており、スプレーパウダーがないため、ラミネート加工がとても簡単に行えました」。

会社としてはカートンの各パネルが独立できるようなユニークな外観にしたかった、とヴィルスマ氏は言っています。

「何度も試作を繰り返して、この受賞デザインを完成させました」とヴィルスマ氏は言っています。「このデザインは、今年2022年の第29回箔&特殊効果協会(FSEA)のGold Leaf Awardsで審査員の目にとまり、Best Use Foil/Embossing – Folding Carton部門で金賞を受賞しました。

「この作品は、営業チームやカスタマーエクセレンスチームがお客様を訪問する際に持って行ったり、展示会に出したり、サンプルパケットに入れたりしています」とヴィルスマ氏は言います。「多くのお客様の製品に同じ手法を加えてほしいというご要望をたくさんいただいています。

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