Label Forum & Tokyo Pack 2024で見つけたデジタル加飾
2024-10-31 :デジタル加飾トレンド情報(オリジナル投稿)
「ラベルフォーラムジャパン2024」と「Tokyo Pack 2024(東京国際包装展)」が10月23日~25日の間、東京ビッグサイトで同時に開催されました。ラベルフォーラムは5年ぶりの開催となり、国内最大のラベル専門展として国内外の出展者から最先端の技術や製品が展示されました。東京パックはアジア最大級の包装(パッケージ)総合展で、「世界が驚く包装イノベーション」をテーマに開催されました。印刷の最新製品が揃うこれらのショー会場で、デジタル加飾関連の展示もちらほら見られましたので、これをレポートします。
ラベルフォーラムジャパン2024の「ラベルパビリオン」展示から
ラベルフォーラム展示会場内に併設された「ラベルパビリオン」には、優れた機能やデザイン性、商品の訴求効果、環境配慮などをブランドオーナーやラベルユーザーに理解してもらう目的で、各社からさまざまなシール・ラベルが展示されました。その中にデジタル加飾を活用したラベル展示がありましたので紹介します。

カラフル・キラキラで凸凹触感のセンサリーラベル / 株式会社RYO
株式会社RYOは、カラフルな多色エンボス箔を使用した新しいセンサリーラベルを展示しました。高い輝度で棚の中でも一際目立ち、エンボス加工による凸凹感が心地良い手触り感を提供します。その美しい輝きと心地よい触感が、商品への興味を引き出し、手に取ると自然と購入意欲が高まる新感覚ラベルです。


耐水性合成紙の粘着紙に多色エンボス箔で箔押ししたラベルです。多色エンボス箔の鮮やかな色彩と、メタリックの美しい輝きが驚くほどの質感とリアル感を産み出し、思わず触れたくなる魅力を放しています。
こちらはPETタック紙を用いた多色エンボス箔のセンサリーラベルです。透明なPET素材にくっきり・はっきりと輝くメタリックカラーが印刷されています。タック紙が透明なので、商品箱やガラス瓶に貼るとまるで表面に直接エンボス箔押しをしたかのように見え、特別で高級な雰囲気を醸し出します。

輝くコールド箔で商品の魅力をアップ!Deco-La / 錦明印刷株式会社
錦明印刷株式会社は、最新デジタル印刷技術で多彩なメタリックの輝きを実現するDeco-Laラベルを展示しました。


「 Deco-La デコラ :最新デジタル印刷技術で多彩なメタリックの輝きを実現
・最新のデジタルオフセット印刷機を使用した業界最高品質の印刷が可能
・特殊なシルバーインキでメタリックカラーを再現。ラベルの訴求力を高めます。
・一部を可変にしたり小ロット制作にも対応!テスト販売にもご活用いただけます。」
(Deco-LaのWebサイトから引用)
触れるたびに感動を。ラベルの美しさを更なる高みに。オンデマンド加飾ラベル / コニカミノルタジャパン株式会社
コニカミノルタジャパン株式会社はオンデマンド加飾ラベルを展示しました。
「加飾ラベルは視覚的なインパクトだけではなく、触りたくなるような触覚的な効果も提供し、ラベルの魅力をさらに引き立てます。
・マーケットの関心を惹きつける輝き
・触れたくなる衝動に駆られる立体感
・記憶に残る感動体験を創造する表現力」(展示の説明パネルから)。

「Tokyo Pack 2024(東京国際包装展)」の展示から
バーニッシュニスによるデジタル加飾 / 大阪シーリング印刷株式会社
大阪シーリング印刷株式会社はバーニッシュニスによるデジタル加飾を展示しました。

「デジタル加飾:デジタル印刷に立体感など様々な意匠を表現できるバーニッシュニス加工です。
デジタルカラー印刷後に透明なバーニッシュインクを塗布することで、マット感やグロス感の質感が出せます。また、任意の箇所に加工が可能で、マットとグロスが同時に表現できるので、デザインにこれまでにない立体感が生まれます」(展示の説明パネルから)。
デジタル加飾 4D CRAFT (JETvernish) / 綜合パッケージ株式会社
王子グループの綜合パッケージ株式会社は、フランスMGI Digital Technology社製のインクジェットスポットニスコーターJETvernishによる4D CRAFT製品を展示しました。

「4D CRAFT (JETvernish)による効果
・立体感:ニスによる厚盛り加工
印刷物にクリアなニスを加飾することで、厚みや艶が生まれます。その立体感とツヤは、まさに触れたくなる仕上がりです。
・輝き:厚盛り箔加工
金や銀などの箔を紙の表面に加飾することで、メタリックな高級感が生まれ、多彩な輝きを実現します」。
(王子グループの出展内容紹介サイトから引用)

こちらの4D CRAFTサンプルは、びっくりするような色彩と輝きを放っていました。金箔・緑箔・赤箔の鮮やかな輝きが人目を引き、また厚盛りニスによる超立体的なエンボス触感が衝撃的です。大変高度な加飾技術を駆使して作られており、もはや作品と言える展示でした。
箔・ニス 新デジタル加飾 / 富士丸福株式会社

レンゴーグループの富士丸福株式会社は箔・ニスのデジタル加飾技術を使ったサンプルを展示しました。
デジタル箔 / 株式会社ミマキエンジニアリング
株式会社ミマキエンジニアリングでは付加価値プリント、デジタル箔のサンプルを展示しました。
「デジタル箔とは?:UVプライマーインクを塗布した部分に箔シートを押し付けることにより、メタリック調の加飾を行うことができる加工方法。シルバーやゴールド、ホログラム柄の箔を使用することで様々な質感を表現可能。また、箔の上からUVプリンタでカラープリントすることにより、メタリックプリントをすることができる。

最後にクリアインクプリントやドーミング加工を行うことで、高級感のある仕上がりにすることが可能」。(ミマキエンジニアリングのWebサイトから引用)
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如何でしたか?これら以外にも出展されたデジタル加飾製品もあったかと思います。またレポートいたします。
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For more info http://www.mgi-fr.com
