イタリアの印刷後加工のスペシャリストGold & Silver社が、産業機器MGI JETvarnish 3D Evo B1のデジタル加飾技術のすべての可能性を明らかにします

2020-09-24 :MGIケーススタディ紹介(オリジナル記事2020年) Gold & Silver社は、スポットUVコーティングとホットフォイルスタンピング用のデジタルインクジェットプレスMGIJETvarnish 3D Evo B1 +(75x120cm)を設置しました。

Gold & Silver社事例紹介

Gold & Silver社概要

所在地 :イタリア、アンコーナ
事業内容:外注専門の後処理業者
従業員 :50名
MGI JETvarnish 3D EVO B1+(75x120cm)設置2019年2月

「実際、機械の準備や試作に要する時間の節約や、やれ・金型・プレートの削減による経済的な面での節約はかなりの額になります。」 ルカ・ラビニオ/ダイレクター

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Gold & Silver社、アンコーナ

「デジタル化にチャレンジしなかったら、市場から置いて行かれてしまうリスクがありました。今はデジタル化の流れを先取りしていると確信しています。」とGold & Silver社のディレクターであるルカ ラビニオ氏は言っています。

他にない技術で常にビジネスの中心部を魅力的なものにしてきた同社には、先進的というこれ以上刺激的な形容詞はありません。同社はまず、アナログの後加工機群をゼロから構築し、最近はスクリーン印刷と既存のBOBSTラインへ最初のデジタルプラットフォームとなるMGI JETVarnish 3D Evolution&iFoilを加えました。

起業家活動を開始することを模索していたルカ ラビニオ氏がこの地域の印刷および紙加工会社のニーズに対応することを決定したのは1995年のことでした。実際、この地域には金・銀・メタリックカラーのホットスタンプ箔押しやエンボスサービスを提供する会社はありませんでした。

そこでアドリア海に面したイタリアアンコーナ県ファルコナーラマリッティマで、ラビニオ氏は姉のルチアナと共にGold & Silver社を設立しました。

この業界の新参者として、彼は手動の設備のみを備えた小さなラボで事業を始めました。 数年後、彼は最初の自動機械を追加し、次に最初のオートプラテンなどを追加して、中央イタリアのローカル印刷業者だけではなく、全国の顧客のための外注専門の後処理業者としての仕事を始めました。

パッケージはまもなく一番大きな製品セクターとなり、化粧品や、香水、靴、衣料品など高級品の箱やケースの仕事が多くなりました。 出版、書籍、雑誌、カタログ、買い物袋のほか、特別プロジェクトの仕事も重要でした。

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アナログ技術との差別化

ラノビオ氏は、20年以上にわたって革新を続けてきましたが、最近は行き詰まりの兆候を認識していました。「革新への関心を失わず、プロセスの平坦化と貧困化を回避するために、業界に革新をもたらす必要がありました。

私は顧客の想像力を再燃させ、市場でユニークな製品を一緒に作成したいと考えていました」。加飾のデジタル化は、一般的な製品と区別するための優先的な方法のように思われました。

ラビニオ氏にとって重要な顧客に刺激されて、注意深い調査と研究の段階が始まり、彼は熱心に見本市を訪れ、デジタル技術の主要な生産者たちと一緒にテーブルに座るようになりました。

「コニカミノルタが提案したプラットフォームに選択が絞られました。主な理由は、Evoバージョンでは、お客様のオフセット機から出てくる同じ用紙サイズを管理できるためです」。と、Gold&Silver社の管理責任者は説明します。

「紙の加工に際し50×70のサイズではがほとんど常に狭すぎ、70×100でも不十分な場合があります。 75×120フォーマットがJETVarnish Evoに大きな柔軟性を与えるのはこのためです。 さらに、グラフィックレイアウトのベクター要素を自動的に検出し、有効にするレイアウトを生成して、印刷されたシートに見当合わせができます」。

テスト段階で克服された技術的課題の中で、ラビニオ氏は、さまざまな紙(ナチュラルを含む)、表面仕上げ、ラミネーション、坪量、印刷方法で作成された幅広い印刷物を加飾する能力に間違いないことを確信しました。 また、折り、パンチング、接着などの後続の処理にも対応できることがわかりました。

デジタルが既知の技術を超える時

既に市場で加飾ビジネスを展開している会社の場合、完全な構成でMGI JETVarnishを採用すると、すでにアナログ技術で構築しているプロセス以上のことができる可能性があります。 実際、UVスポットニスでは、ニスの厚みに変化のあるテキスチャー効果が使え、さらに使える厚みも増しています。

Gold&Silve社が従来のアナログ技術とデジタル技術を比較した結果、品質の点では大きな違いはないようですが、パフォーマンスと経済レベルでは、どちらの技術を使うかで結果は大きく変わる可能性があります。 これに関して、ラビニオ氏は次のように説明します。

「最初の分析から、2つのテクノロジー間のバランスは、標準プロセスの場合、5〜6,000枚のボリュームで達成されると推定しました。 このしきい値より下では、デジタルが望ましいです。 ただし、選択をガイドするパラメーターは、利便性だけではありません」。

まだ小ロット生産は多くはありませんが、デジタルテクノロジーの主な応用分野は、たとえば背景をテクスチャにしたり、非常に微妙なまたはフルレングスのストロークなど、一般的に実装することが難しいと考えられている非常に複雑なプロジェクトなどです。

実際、機械の準備や試作に要する時間の節約や、やれ・金型・プレートの削減による経済的な面での節約はかなりの額です。さらに、データと可変の有効化レイアウトを使用した高度なパーソナライゼーションプロジェクトによって、ビジネスを拡大する新しい機会が生まれています。

「JETVarnishは、かなりの数の変数を管理し、他とは異なる個別の製品を作成することができます」。とラビニオ氏は説明します。「しかし、現時点では、市場はまだデジタルの可能性のすべてを理解しているわけではありません。

すでにそれらの機能を活用している顧客からのフィードバックは素晴らしいのですが、私たちは可能性を顧客に説明し、グラフィックデザイナーや代理店にも知らせるための最良の戦略を研究しています」。

量と利益を増やすためのプロモーションと正確な見積もり

Gold & Silve社では、デジタルの可能性から派生する機会と利点をお客様に伝えることが、これからの課題だと考えています。 しかし、ラビニオ氏にはすでにわかっていることがあります。

「私たちはお客様に、従来の機械とデジタル機械で行われた同じ作業を比較する機会を提供したいと思います。 説明し、できるだけ多くのことを伝えるようにしていますが、結局この分野では、実物の視覚的で触覚的な感覚が違いを生み出します」。

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現時点では、技術を顧客に知らせて、MGI JETVarnishによって作成できる効果(部分ニス、3D効果、箔)を最大限に活用する複雑な作品をすぐにでも依頼できるようにすることが優先事項です。

同時に、このアナログからデジタルへの移行フェーズで、新しいビジネスの可能性を排除することなくすべての可能なプロセスを顧客に提示でき、会社がプリプレススキルも含めた見積もりが出せるようにする必要があります。

マシンが処理できる作業量(定量的および定性的の両方の観点から)を考えると、要求された見積もりの​​数も全体的に増えると容易に想定できます。

「現在、アナログ、デジタル両方のテクノロジーを利用しているのですが、問題はロスをださず、また競合力を失うことも無い正しい見積もりを作成することです」と、Gold&Silver社のオーナーは強調しています。

正確な見積もりをだすことは実際には業界で非常に一般的な問題ですが、コニカミノルタの統合ソフトウェアはこれに対応できます。JETVarnishインターフェースは、完成品のニスの消費量と処理時間の正確な予測を保証し、正確な見積もりを作成します。

そのようなツールは、顧客により有利な価格を提供することを可能にし、同時に、会社にとってより大きな利益率を提供します。

競争に勝つために他社に先行してプレーする

Gold&Silver社の共同所有者はMGI JETVarnishの設置から数週間後、次のように述べています。「これまでのところ、私たちの会社ではデジタルテクノロジーを活用することができなかったのですが、今からまったく異なる冒険が始まりました。

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すでに統合されている顧客ネットワークに提供される製品の範囲をデジタル技術により拡大します。一部の印刷業者が同様のマシンを装備している理由は、デジタルテクノロジーが非常に複雑なプロセスを簡素化できるためです」。

これにより、競争がますます激しさを増し、加飾ビジネスを専門とする企業に潜在的なリスクがもたらされます。「それは本当に心配です」。ルカとルシアナとラビニオは認めています。「結局のところ、デジタル化の挑戦を受け入れなかった場合、リスクははるかに大きくなっていました。

つまり、競争シナリオでぎりぎりのポジションに追いやられることになります。 しかし、今は私たちのデジタルスキルを向上させ、テクニックを磨くことで差別化できる利点を利用して、他社に先行して優位にプレーできると確信しています」。

現在Gold&Silver社では中小の顧客の要求を、以前よりもはるかに速く満たすことができるようになり、成長の機会となっています。Gold&Silver社が大量注文を受けている、少数の重要顧客への準依存体制から解放されるということでもあります。

この最新の投資を加え、Gold&Silver社には幅広いマシンが揃いました。「私たちの目標は、テクノロジーを始めに、お客様にこれまでで最も幅広い選択肢を提供できるようにすることです」とオーナーは結論付けています。そして、生産部門を訪問してみると、その目標は既に達成されたようです。

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