米国のスペクトラム・プリンティング社はMGI JETvarnishの3DSの特殊効果でダイレクトメールサービスを充実させました

2021-06-24 ：MGIケーススタディ紹介（オリジナル記事2019年)

「私たちは、ただのカラープリントよりも長く手に取ってもらえるようなデザインを目指しています。テキスチャ感のあるロゴを指でなぞったり、輝く金箔で打った名前を見たりしたときの数秒、数分という時間が、お客様にとっては大きな違いとなるのです。」

SPECTRUM PRINTING社概要

所在地：米国アリゾナ州ツーソン

業種：デジタル印刷

設立： 1986年

従業員： 30人

売上：　約4億3千万円

MGI JETvarnish 3DS 設置：　2016年

スペクトラム社

1986年以来、アリゾナ州ツーソンのスペクトラム社は、米国南西部に高品質の商業印刷サービスを提供しています。いまやデジタルとオフセットの商業印刷を行うフルサービスの会社に成長し、印刷、郵送、ダイレクトメールマーケティングのソリューションをすべて提供するワンストップショップとなりました。同社は高い評価を得ており、最高品質の製品を提供する最先端のプロセスで知られています。2016年には、コニカミノルタのMGI JETvarnish 3DSデジタル加飾機を導入し、Idealliance G7認定のカラーマネジメントスキルに加えて、人目を引く2D/3Dテキスチャや可変エンボス箔などの付加価値を、可能な限り多様な印刷物に付与することで差別化を図っています。

ダイレクトメールの価値を届ける

JETvarnish 3Dの技術を活用した最も重要なアプリケーションの1つが、ダイレクトメールの分野でした。触感的な装飾効果やパーソナライズされたエンボス箔を加えることで、顧客との関係を構築・強化する郵便印刷アプリケーションの物理的なタッチポイントの価値が劇的に向上します。その結果、顧客キャンペーンのレスポンス率が向上し、小売店での店頭販売とEコマースでの販売コンバージョンが増加し、顧客ブランドはデータベースを活用したコミュニケーションプログラムにより、新たなオーディエンスとつながる強力な手段を得ることができました。

マーケティングメールの使命

スペクトラムの創業者であるジョージ・スチュワート氏は、将来に向けた戦略的な成長計画を立てるためには、スタッフが長年培ってきたアプリケーションの専門知識を活用して、コアとなる強みに集中することが必要だと考えました。その結果、ダイレクトメールに特化した業務を開始し、オムニチャネルのエンゲージメント活動と連動したプリント＆メールキャンペーンのためのコンサルティングとアドバイザリーサービスを提供することになりました。スペクトラム社のメール・チームは、クリエイティブなグラフィックのサポートから、米国郵政公社（USPS）の郵便物作成規則に関するコスト削減の知識まで、企業ブランドや非営利団体が「郵便印刷の力」を活用して、インパクトのある米国郵便体験を提供する上で重要な役割を果たしています。

新たな機会への対応

例えば、スペクトラム社のメール・チームのリーダーは、郵便業界のゴールドスタンダードである米国郵政公社の “Mailpiece Design Professional (MDP：郵便物デザインのプロ)“の認定を受け、高度なトレーニングを受けています。これにより、彼らは印刷を購入する顧客のブランドコンサルタントやマーケティングアドバイザーとして、新規顧客のマーケティングや販売キャンペーンを生み出す積極的なパートナーとしての役割を果たすことができます。このような知識と影響力は、反復可能なビジネスモデル、顧客の紹介、業界の紹介、継続的な仕事の開発に役立ちます。

また、世界最大の印刷業界団体であるPIA（Printing Industries of America）の関連団体であるWSPA（Western States Printing Alliance）から、長年にわたり数々の賞を受賞してきました。

今回、JETvarnish 3Dの技術が加わったことで、平面的な2DのCMYKカラー印刷に、3Dの触覚や感覚を加え、他の郵便物とは異なる印象を与えることができるようになりました。また、カラーメタリックフォイルを使用して、郵便物の受取人の名前をバリアブルデータメッセージで装飾することで、郵便物の印刷体験を最大限に高めることができます。

認めて頂いた証

JETvarnish 3Dは、人目を引く「感じる」「触れられる」郵便物を作ることができる、とスペクトラム社プロダクションマネージャーのKen Huizenga氏は言っています。「私たちのデジタルプリント戦略は、お客様のコミュニケーションにプレステージ性（高い評判）を与えるユニークなソリューションを提供することです。JETvarnishでのプリントを採用されたお客様は、何度もリピートしてくださっています」。

「私たちは、ただのカラープリントよりも長く手に取ってもらえるようなデザインを目指しています。テキスチャ感のあるロゴを指でなぞったり、輝く金箔で打った名前を見たりしたときの数秒、数分という時間が、お客様にとっては大きな違いとなるのです。ブランドや製品の価値を伝えるための機会が、さらに長く続くことになります。メールの一瞬一瞬が重要なのです」。