英国ソロプレス社はMGI JETvarnish 3DSを導入し、エンボス加工の内製化に成功

2021-09-28 :MGIケーススタディ紹介(コニカミノルタ欧州サクセスストーリー引用)

オンライン印刷サービスの大手ソロプレス社は、JETvarnish 3DSでより幅広い顧客ニーズに対応しています。

Solopress社概要

所在地:英国サウスエンド・オン・シー

業種: オンライン印刷サービス

設立: 1999年

売上:約43億円

従業員:300名

MGI JETvarnish 3DS設置: 2019年

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ソロプレス社

ソロプレス社は、オンライン印刷サービス分野における英国の大手企業の一つです。ドイツに本社を置くOnline printers Groupの一員である同社は、300人以上のスタッフを擁し、2019年に創業20周年を迎えました。同社は、加飾機能の内製化を目指して、コニカミノルタと提携し、iFoil-Sを搭載したMGI JETvarnish 3DSを導入しました。

エセックス州のサウスエンド・オン・シーに拠点を置くソロプレス社は、非常に多量のビジネスを扱っています。このオンライン・スペシャリストは、毎日約2,700件の受注分を出荷しており、2019年3月には累計200万件の受注を達成しました。扱い製品は、名刺、チラシ、リーフレット、パンフレットから、ロールアップバナー、ポスター、キャンバスプリントなど多岐にわたります。注文の大半はB2Bで、再販業者、代理店、印刷業者などの中小企業にサービスを提供していますが、エンドユーザーが直接注文するB2Cの仕事もあります。

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2019年初頭から指揮を執るマネージング・ディレクターのサイモン・クーパー氏は、ソロプレス社が配送スピードの速いUSPを活用してはいますが、同社が単なる典型的なEコマースビジネスではないことを強調しています。「オンラインポータルを通じて顧客を獲得していますが、その顧客が望む場合には、注文とチェックアウトのプロセスをセルフサービスで処理したり、オフラインの伝統的な方法での注文を選択することも可能です。お客様との最初のコンタクトの後には、大人数のチームがその顧客に対応し、さらに良好な関係を構築するようにしています。Eコマースでお客様を獲得していますが、純粋な電子商取引のビジネスモデルではないのです」と説明しています。

ソロプレス社は、オフセット印刷機やデジタル印刷機、それに合わせた製版・仕上げ機器を多数保有しています。2019年の投資プログラムでは、継続的な成長をサポートするために、ワイドフォーマットとB2シートフェッドの両方のデジタル能力を更新しています。

チャレンジ

Eコマースが成熟し、多くの企業が市場に参入するようになったため、他社と差別化できる付加価値を提供する必要性が高まってきました。サイモン氏は次のように述べています。「Eコマースでは、名刺やチラシといった手が届きやすいところにぶら下がる果実は既に摘まれてしまったので、今後は差別化を図ることが重要です。もう少しクリエイティブになって、商品のロングテール化を進めていかなければなりません。大きな変化が起こり、オンラインビジネスはその恩恵を受けてきましたが、これからはより幅広い顧客ニーズにどう対応するかを考えなければなりません」。

「JETvarnish 3DS は、そのビジョンにぴったりです。デジタルニス、デジタル箔、触覚効果などで商品を加飾し、B2Bのお客様や最終顧客に高い価値を生み出すことができるようになりましたが、コストはかなり低く抑えられています。そのため、より幅広い需要に応えることができるようになりました」。

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「MGI JETvarnish 3DSを導入するまで、ソロプレス社ではスポットUVニスや箔押しの仕事を外注していましたが、外注先では従来のアナログ機器で処理していたため、かなりのコストがかかっ ていました」。

「加飾を施したいという要望はお客様から常にあったのですが、そのプロセスは非常に伝統的でコストがかかるため、お客様はその追加費用に価値を見出せなかったのです。箔押しをしたいけれど、あの値段では無理だと。デジタル加飾の場合、コストを比較的抑えることができると同時に、認識される価値ははるかに高いのです」。

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「当社のお客様の多くは少部数に関心を持っていますが、これまでは、例えば20部だけに箔押しをしてほしいと言われても、外注に出さなければならず、コスト的にも時間的にも経済的ではありませんでした」と続けます。「MGIを使ったデジタル加飾は、小ロットの加飾を低コストかつ迅速に社内で行うことができます。また、すべてのプロセスをコントロールできるようになりました」。

ソルーション

サイモン氏は、デジタル枚葉機と大判プリンターの両方で新しい印刷機能を追加するなど、ソロプレス社の最近の大規模な投資を主導してきました。その中には、HP Indigo 10000s印刷機2台とAgfa Anapurna印刷機2台が含まれており、これにXerox iGens7台とハイデルベルグのリソグラフ印刷機が加わりました。こうした生産能力の向上により、売上高は2016年の2,100万ポンド弱(約315億円)から2018年には2,850万ポンド(約428億円)に増加しました。

当初、デジタル加飾機への投資は来年まで待つ予定でしたが、この技術を導入するビジネスケースが急速に増えていきました。もちろん、様々なデジタルフォイルや加飾機を検討しましたが、コニカミノルタが扱うMGI社の製品が最も汎用性が高く、柔軟性に富んでいることが分かりました。

JETvarnish 3DSは、MGIのUVインクジェット技術とコニカミノルタのピエゾ式ドロップオンデマンド(DOD)プリントヘッドを組み合わせて、オフセット印刷やデジタル印刷にUVスポットニスを付加することができます。ニスは116ミクロン(ツインバーオプションでは232ミクロン)まで塗り重ねることができ、触感や立体感を表現することができます。また、インラインのiFoil-Sモジュールと組み合わせることで、箔押しやエンボスの効果を加えることができ、究極の高級感を演出することができます。

AIS スマートスキャナーは、人工知能を用いて従来のトンボマークを排除し、完全な見当精度を実現します。印刷速度はA3サイズで毎時2,077枚、最大36.4×102cmまで対応します。ソフトウェアはジョブをその場で管理し、パターンのライブラリーと予測印刷コスト計算機が付属しています。

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ソロプレス社では、MGI JETvarnish 3DSを使用して、まず、同社のすべての印刷機で生産される名刺、リーフレット、パンフレットにスポットUVニス、触覚効果、箔を追加し、その後、より多くのアプリケーションに機能を拡大していく予定です。

サイモン氏に、この機械が期待に応えているかどうかを尋ねると、「現在、外注していた仕事をすべて内製化しましたが、移行は非常にスムーズです。そして、オペレーターも新しいチャレンジを楽しんでいますし、非常に簡単に使いこなせるようになりました」とコメントしています。

ソロプレス社チームは常に市場を評価し、新たな機会を模索しています。「今後の課題は、お客様への付加価値を高めることと、すでに提供しているものを最適化することです」とサイモン氏は言います。

「これまで外注していた仕事を内製化するという最大の目的を達成したので、今はその基盤をもとに市場を拡大していこうと考えています。私はMGI JETvarnish 3DSの可能性を非常に高く評価しています」。

コニカミノルタビジネスソリューションズ(UK)社のインダストリアルプリント事業開発マネージャーであるDavid Evans氏は、「コニカミノルタが商業印刷会社に何を提供できるかという認識は、確実に変化しています。以前は、この種のビジネスに関連するサプライヤーとは考えられていなかったかもしれませんが、MGI製品の提供によりそれが変わりました。また、ソロプレス社とのパートナーシップは、トップレベルのオンラインビジネスに完全に適合していることを示す最高の例です」。

「JETvarnish 3DS は、そのビジョンにぴったりです。デジタルニス、デジタル箔、触覚効果などで商品を加飾し、B2Bのお客様や最終顧客に高い価値を生み出すことができるようになりましたが、コストはかなり低く抑えられています。つまり、より幅広い需要に応えることができるのです」。

サイモン・クーパー氏 / ソロプレス社 マネージングディレクター

「これまで外注していた仕事を内製化するという最大の目的を達成したので、これからはその基盤を生かして市場を拡大していきたいと考えています。私はMGI JETvarnish 3DSの可能性を非常に高く評価しています」

サイモン・クーパー氏 / ソロプレス社 マネージングディレクター
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