日本の印刷会社 研文社はデジタルプレスとデジタル加飾機JETvarnish 3Dを連携し、高付加価値印刷を創出しています。

2022-04-21 :MGI事例紹介(インタビュー記事)

研文社がデジタル加飾印刷により創出した高付加価値印刷物を2件、ご紹介致します。いずれの作品も、米国の箔&特殊効果協会 (FSEA)が主催する2022年度Gold Leaf Awardsに出品されました。

株式会社 研文社概要

所在地:日本 東京都新宿区

業種: 商業印刷

設立: 1946年

従業員:220人

MGI JETvarnish 3DL設置:2020年10月

研文社事例紹介1

OUTSIDER BREWINGのプレミアム・クラフトビールラベル「PIT BULL」 

OUTSIDER BREWING(アウトサイダー ブルーイング)は、山梨県甲府市に2012年に誕生したマイクロブルワリーです。 併設パブ「Hops and Herbs」(ホップス アンド ハーブス)で、ここのビールを飲むことができます。地ビール黎明期から独創的なビール造りをしてきたブルワーです。野生酵母を使ったビールや14度のハイアルコールビールなど、独自の美味しいビールを作ってきていることから、全国各地にファンがいるほどの人気ぶり。ビターラガーや、ホワイト、ペールエールなどを製造しています。

「制作会社からの相談で、年間200本限定というプレミアム・クラフトビールのラベル作りに参画し、ビールメーカーとコラボレーションという形で、当社の印刷加飾技術を駆使し、インパクトのあるラベルを作成しました」。

研文社事例紹介2

「OUTSIDER BREWINGで販売する限定ビール”PITBULL”は年間200本の限定生産。そのプレミアム感を表現するインパクトのあるラベルが必要でした。そこで、PITBULLのモチーフでもある闘犬をイメージしたデザインと、デジタル加飾の技術で、青箔に銀、更にはニスを加え、全体をメタリックなラベルに仕上げました」。(吉原センター長)

アーティスト滝川真由美さんの作品「心優しき者」

アーティスト滝川真由美さんはガラスペンとの出会いにより、大きさ4ミリくらいの5枚の花びらの花の形(花模様)をカラーインクを用いて手描きで描いた点描画のような技法「花もようアート」を発案。その技法により世界でただ一つの描き方で花や植物、動物を描いています。作品に出会った方々の心に触れる癒しの作品作りを目指しています。

「 心優しき者 」

2021年制作

黒い紙をベースに銀と白のインクをメインにカッコいいにこだわって描きました。

瞳の奥に秘めた優しさが伝われば嬉しいです。(MAYUMI TAKIGAWA)

使用箔・ニス:シルバー箔

印刷用紙:OKマットポスト180㎏

仕上がりサイズ:292×405mm

研文社事例紹介3

「この作家は、常にガラスペンを使い緻密で繊細なイラストレーションを追求しています。この作品でも、ライオンの毛一本一本が細かく描かれています。こうした彼女の作風を活かすため、プリントを託された私たちは、デジタル箔ならではの微細な表現にチャレンジ。百獣の王の硬質な毛の感触と気品溢れる毛並みをシルバー箔で再現しました」。(吉原センター長)

「これまでずっと私の”花もようアート”は印刷が難しく、特に銀や金で描いた作品の印刷は困難でした。今回のDIGIDECORのプリンティングにより原画を超えるクオリティの印刷が可能になり、その完成度に感動しました。この技術により活動の幅が広がったと感じました。(滝川真由美さん)

Gold Leaf Awardsについて

米国の箔&特殊効果協会 (FSEA)は毎年、印刷、紙器、グリーティングカード、製本の各業界の企業を対象に、箔や特殊効果で優れた印刷加工作品を募集・審査し優秀作品をGold Leaf Awards受賞作品として発表しています。この賞は印刷加工の中でも最も優れたものを表彰する業界標準となっています。

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For more info http://www.mgi-fr.com