ラベルと加飾: 印刷業者間の理想的な「海峡の架け橋」の柱

2024-06-19 ：MGI事例紹介（Konica Minolta Italy 成功事例引用)

イタリア シチリアのグラフィプリント社が2つのAccurioLabels機でラベルの専門性を高めれば、その対岸カラブリアのティスタンポ社はJETvarnish 3DSで洗練された製品を作ります。

ティスタンポTistanpo社概要

晴れた日にイタリア半島最先端のメッシーナ海峡を見渡すと、まるで対岸に触れることができるかのようです。シチリアとカラブリアの印刷・包装業者を隔てる3キロ以上の海は、領土的特権と経済的利害が必ずしも一致せず、私たちの業界に蔓延する諺にもある嫉妬と協力への消極性によって悪化しています。このような状況は、実のところ、この国全体に共通するものであり、グラフィプリント社とティスタンポ社のストーリーをより説得力のあるものにしています。両社は、並行する道を歩みながら、それぞれのスキルと技術を垂直化し、成長と協力のための条件を整えました。両社に共通しているのは、コニカミノルタとそのパートナーであるSicilia Ufficio社に、最先端のデジタル印刷とフィニッシング・プラットフォームを任せるという決断をしたことです。

＜中略＞

ティスタンポ社：オンデマンドの尊さを伝える印刷の職人たち

2001年、ドメニコ・スラーチェ氏とガブリエレ・スラーチェ氏によってイタリアのレッジョ・カラブリアに設立されたティスタンポ社は、クリエイティブ・エージェンシーとしても誕生し、枚葉デジタル印刷を徐々に導入し、出版社向けのB2Bサプライヤーとしての地位を確立しました。ティスタンポ社の顧客には、中小出版社、食品、化粧品、航海関連の企業、職人、ホテル、レストラン、美術館、観光会社などが含まれ、カタログ、販促資料、ツアーやイベントのチケットなどを提供しています。ティスタンポ社の成功は、デジタル印刷と洗練された製本・仕上げを組み合わせ、最高品質の製品を少量でも生産できることにあります。

「20年前に私たちが印刷業界に参入した時、すでに印刷業界が衰退しつつあるのを目にしていました」とティスタンポ社のCEOドメニコ・スラーチェ氏は語ります。「そこで私たちは、質の高い職人に奉仕するデジタル印刷職人の役割を確立したのです」。

2018年、同社はハイエンドのパッケージングと紙素材を導入することで製品ポートフォリオを多様化し、ニス塗装と箔押し工程を下請けに委託しました。2019年末には、メラミン加工製品の需要増に後押しされ、オーナーはB2フォーマットのデジタル印刷機とデジタル仕上げシステムを含む野心的な投資計画を開始しました。しかし、パンデミックの発生と多くの印刷注文のキャンセルにより、プロジェクトの見直しが必要となりました。

JETvarnish：ゲームチェンジャーであり 「危機打開 」ツール

ティスタンポ社は、差別化された製品を提供するための戦略的資産として、デジタル加飾に注力することを決定しました。同社は、JETvarnish 3DS with iFoilを、仕上げのニーズに対する理想的なソリューションと位置づけています。

「もっと安い機械も検討したのですが、それには多くの制限がありました」。「MGIの強みは、その造りの良さ、高性能、インラインでニスとホイルを塗布できることで、ホイルの無駄が非常に少ないことです」。

「MGIとコニカミノルタは、印刷と加飾をデジタルというキーで再解釈しました。今日では、美的、光学的、触覚的な面でそれぞれが異なる、わずか10枚から100枚のシートを作ることができるほどです」とスラーチェ氏は説明します。

コニカミノルタのインクジェットヘッドの高解像度に加え、統合されたAISスキャナーが、基材と印刷物の寸法変化をリアルタイムで検出・補正することで、ニス工程の精度が保証されています。JETvarnish3DSのおかげで、ティスタンポ社はコート紙にも、軽くエンボス加工された天然紙にも、部分的で厚いコーティングを施し、環境に配慮したリサイクル可能なメラミン製品を作ることができます。

印刷による価値創造

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