Touchタッチの力を借りよう
2021-09-02 :MGIゲストポスト紹介(オリジナル記事2020年)
JETvarnishジェダイのマスター、ケビン・アバジェル氏がタッチの力と加飾印刷の可能性について投稿しています。是非ご覧ください。
ケビン・アバジェル氏は、グラフィックコミュニケーション業界で16年の経験を持つベテランです。フロリダ大学を卒業後、フロリダ工科大学でMBAを取得、2005年にMGI社に入社。アバジェル氏は、デジタルおよびセンサリー印刷の分野で成功を収めてきましたが、それは、革新的な技術の導入とチームビルディングを通じて、顧客のビジネス上の問題を解決するために仕事に専念するという、市場への強い関心によるものです。
アバジェル氏はデジタル加飾及びセンサリー印刷の伝道師的存在で、仲間内からはJETvarnishジェダイマスターと呼ばれています。
以下ケビン・アバジェル氏の投稿です。
パリの街角で
デジタルで加飾された触感のある印刷物を人に見せたとき、みんなが最初に見せる反応はどんな反応だと思いますか?
パリの街角での人々の反応をご覧ください。
私は10年以上にわたってこの反応を観察してきたので、100%の確信を持って言えるのですが、私が見てきた最も重要な反応は、「触れたい」という潜在的欲求への反応です。
時には、「かっこいい」と言って手を伸ばし、わざと印刷物に触ることもあれば、何も言わずに私と目を合わせたまま、親指で無意識に印刷物を「撫でる」こともありま
私はこの理論を、私の祖母、5歳の息子、妻、友人、広告代理店、そして多くの一般の人々(上のビデオにあるように)に試してきました。彼らのほとんどは、私たちの業界のことを少しも知らないのです。
CMYKだけでは再現できない物理的なインタラクション
いずれにしても、この10年で学んだことは、CMYKだけでは再現できない物理的なインタラクションを加飾した印刷物が促進するということです。
このことは、皆さんにとってどのような意味を持つのでしょうか? 皆さんはすでにこのことを経験していると思いますが、問題は、このことを自分のセールストークにうまく組み込んでいるかどうかです。
ブランドや代理店は、どんなに素晴らしい仕上がりの印刷物でも、セクシーさだけでは買ってくれません。
正当性を説明することが王道であり、加飾されたアウトプットをお客様にうまく、そして一貫してアップセルするためには、データを使って投資収益率を実証する必要があります。
棚の上での視認性を高めるための初期研究
購買プロセスのワークフローを例に説明します。
紙器やラベルの話をするとして、「棚の上での視認性を高めるための初期研究」と題した調査の統計データを用いて、以下のようなワークフローを考えてみましょう。
1.見込み客が店に入ってくる。
2.見込み客は、私達の製品が置かれている通路を歩いています。
3.私達の紙器には加飾が施されているので、CMYKだけの印刷の場合と比べて、見込み客は棚に置かれた私の商品を2倍早く見分けることができます。
4.私の紙器には加飾が施されているため、CMYKだけの印刷の場合と比べて、見込み客が製品を視覚的に捉えている時間が21%長くなります。
5.見込み客は、私の製品をより早く認識し、より長く見つめていたので、見込み客が私達の製品に手を伸ばし、手を触れる可能性が統計的に有意に高くなりました。
6.見込み客が私達の製品に触れれば、衝動買いをして顧客になってくれる確率が42%も高くなります。
データに基づく優位性をアピール
印刷物のバイヤーとしては、追加でXドル使うなら、Yドルの利益をもたらさなければ正当化できません。 余分な費用をかけることで、ダイレクトメールのレスポンス率が向上したり、商品の棚回転率が向上したり、お客様との関係性やブランドポジショニングが向上したりすることを証明する必要があります。
その目的が何であれ、データに基づく優位性をアピールしなければなりません。
まず第一に、加飾を施した場合と施さなかった場合の効果やエンゲージメントの上昇率について、皆さんが独自の統計を取ることを積極的にお勧めします。例えば、多くの印刷会社では、デザインを変えてA/Bテストを行い、現場でどちらのデザインが優れているかを確認するサービスを提供しています。小規模なA/Bテストを無料で提供しているところもありますが、その条件として、印刷物への加飾によるリターンを証明できたらその仕事を受注できることにしたり、そのデータを将来的に使用できるようにしたりしています。
新規顧客の獲得や既存顧客のアップセルのために、正しいストーリーと正しいデータを販売部隊に提供できるよう、できるだけ多くの実際のケーススタディやサクセスストーリーを作成しましょう。
まだやっていないのであれば、懇意にしているお客様に電話してみることを強くお勧めします。あなたが実施したデジタル加飾を活用したキャンペーンで、統計的に何か変化があったかどうかを尋ね、そのデータを共有してもらえないかどうかを尋ねてみては如何ですか。
40年以上にわたる「触覚の力」についての心理学の研究成果
もし、お客様がデータの共有を拒否したらどうしますか?
それならば、40年以上にわたる心理学の研究成果である「触覚の力」をぜひ活用してください。
ここでは、タッチの力を利用できる製品がお客様にとってどのような意味を持つのかを探るための優れたリンクをご紹介します。
頑張ってください。そして、Keep in TOUCHすることを忘れないでください。
Sappi Paper: 触覚の脳科学
The Neuroscience of Touch | Sappi Global
買い物客は要注意:何かに触れると所有感が増す
Buyer beware: Touching something increases pe | EurekAlert!
ペック & シュー:単なるタッチが所有感に与える影響
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ペック & シュー: 心理的所有意識と感情的反応: 情動的アタッチメントプロセス変数とエンダウメント効果
ハーバード・ビジネス・レビュー: 商品に触れてください
Please Touch the Merchandise (hbr.org)
マーティン・リンドストローム: なぜ人々は今まで以上に印刷物を必要としているのか
Why people need print now more than ever (printpower.eu)
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