五感に働きかけることで忘れられない印刷経験が提供できます。

2022-06-30:デジタル加飾業界情報(Taktiful社Joanne Gore氏ブログ引用) 

印刷会社は、経験するにふさわしいアンボックス体験を提供する必要があります。感動を与え、興奮させ、引き込まなければならないのです。

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忘れられない印刷経験:アンボックス(箱の開封)

第一印象を決めるチャンスは二度とない、という表現を何度耳にしたことでしょう。そうなんです。陳腐な表現に聞こえますが、本当です。あなたの注意を引くものを見たとき、あなたはそれに関与し、それを覚えて、それのとりこになる可能性が高くなります…そして、それにお金を払うことさえあります。

印刷のプロフェッショナルとして、私たちは多くのことを当たり前のこととして受け止めています。私たちは、最高級の紙や基材を手に入れることができます。私たちは、色の微妙なニュアンスを理解し、それをポップにする方法を知っています。「どうやって作ったんだろう」と多くの人が不思議に思うような、複雑な折り紙のような芸術作品をも、私たちはそれをすべて印刷で実現します。

しかし、多くの印刷会社は、自分たちの能力を誇示することができないでいます。印刷会社自身が印刷に投資する用意がないのに、どうして印刷に多くのお金を払うよう顧客を説得できるでしょうか?

先日、印刷サンプルのパッケージが届きました。近所の印刷会社からではなく、デジタルプレスのメーカーから直接です。箱の中には、手触りのよい質感や仕上げがふんだんに盛り込まれたコルヌコピア(豊穣の角)で、すぐに私の心を捉えました…そのため、私は作業を中断し、箱を開けるという体験を楽しみました。

YouTubeによると、2015年には、ランニングシューズから犬のおもちゃまで、素人(およびセミプロ)のアンボックス(箱の開封)を撮影した動画が11億回以上再生されたそうです。

そして6,000万時間が、他の人が物を開けるのを見るのに費やされました。

ミレニアル世代の購買習慣

おかしな話ですが、何百万人もの人々が、誰かが箱を開けるのを見るために5分以上時間を使うことを喜んでいることが示されている。実際、開封ビデオを見る人の62%は、特定の製品をリサーチする際に見ています。

“ミレニアル世代を意識したメッセージで、セールスの成功への道筋をつける”という記事の中では、今日の消費者の購買習慣の変化が、企業の機器、テクノロジー、印刷物の調査・購入方法にどのような影響を及ぼしているかを説明しています。

もし誰かが10分や20分かけて製品やそのパッケージについて話すなら、そしてさらに重要なことに、もし何百万人もの人がそれを見るなら、なぜ印刷会社はこのトレンドを利用して、自社のビジネスだけでなく顧客の利益に貢献しようとしないのでしょうか?

印刷会社は、経験するにふさわしいアンボックス体験を提供する必要があります。感動を与え、興奮させ、引き込まなければならないのです。

触覚に働きかけるデジタル加飾

触覚は、人間の脳に最も強い影響を与える記憶であることが研究により明らかにされています。エンボス、デボス、レイズドインク、箔、グリッターなどのテクスチャーや仕上げを加えることで、お客様は単に印刷物を見るだけでなく、その場で体験することができます。印刷物を見るだけでなく、「触ってみたい!」と思わせるような感覚的な体験をしてもらうのです。「触ってみて!」。

触覚に働きかけることで、記憶に残りやすく、長く愛される顧客体験を作り出すことができます。

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KeyPoint Intelligence社は、『Beyond CMYK: The Use of Special Effects in Digital Printing』において、デジタル印刷の加飾市場は2020年までに10億ドルを超え、印刷の発注者は従来のCMYKのみの印刷物に比べてデジタル加飾に24%から89%高い金額を支払うと予測しています。

Scodix や MGI のようなデジタル加飾機メーカーは、触覚の科学を活用することで、印刷会社がこれまで以上に簡単にビジネスを成長させ、新しい市場に進出することを可能にしています。これらのメーカーにより、印刷業界は職人技、インテリジェントなデザイン、説得力のあるストーリーテリングを融合し、すべての生活者を刺激し興奮させる印刷物を作成することができます。

最も重要なことは、デジタルで作成された素晴らしい仕上げを手頃な価格で生産できるようになったことで、ROIと収益性をより早く実現できるようになったことです。デジタルであるため、高価な金型や試作品なしで、今日の購買層が期待するパーソナライズされた体験を提供することができるのです。また、紙だけでなく、さまざまな基材で生産することができます。

オプションは無限大です。名刺から招待状、ダイレクトメール、グリーティングカード、書籍…そして箱に至るまで、利益を生み出す加飾印刷のパワーは無視できないものがあります。

印刷会社、マーケティング担当者、デザイナーは、今、市場で起きていることを利用する時です。明日の購買層が何を言い、何を期待し、どんな体験にお金を払うつもりなのかに注意を払いましょう。

アンボックス現象、デジタル強化による爆発的な収益機会、購買者の行動の変化など、この新しい状況を受け入れる印刷会社は、顧客の注目と財布のシェアを獲得することができるのです。

オリジナル記事はこちらをご覧ください。

Joanne Goa氏について

ジョアン・ゴア氏は、印刷に情熱を注ぐB2Bマーケター&ライターで、Taktiful社のCMOを務めています。B2Bマーケティングに関する深い知識を生かし、印刷とデジタルのマーケティング戦略を融合させ、記憶に残る長期的なブランド体験の実現を支援しています。

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