新しい収益を生み出すビジネス戦略!小ロット生産とプロモーションマーケティングキャンペーンで「ブランド価値」をパッケージ化する

2020-08-6 :MGIケーススタディ抜粋紹介(オリジナル記事2019年)

アメリカの酪農の中心地ウィスコンシンに、統合されたマーケティングキャンペーンと企業ブランドコミュニケーションで新しい基準を提供している、創造的な印刷のプロでカラーインクと呼ばれる会社があります。この会社はウェブサイトで自社を「変わった色の牛」“Cow of a Different Color”と表現しています

カラーインク社事例紹介

COLOR INK社概要

  • 統合されたマーケティングキャンペーンと企業ブランドコミュニケーションが強みの商業印刷業者。
  • 1984年創立の同族経営、従業員74名、売上約17億円。
  • 主要顧客:飲料市場、ファッション、フットウェア、コンビニエンスストアなど幅広い小売業顧客。
  • POP材料は重要なサービス提供分野。同社はクリエイティブで、しばしば複雑な製品で、大部分が小ロットというこの市場セグメントの顧客ニーズを満たすことで高い評価を得ている。

デジタルトランスフォーメーションが成功をもたらす

カラーインク社は、業界の劇的な変化と技術の変化に適応し、ビジネスを成功裏に発展させた企業の一例です。

同社はグラフィックデザイン会社としてスタートしましたが、顧客により良いサービスを提供するために印刷に移行し、オフセット印刷機での商業印刷物(カタログ、ダイレクトメール、価格表)の印刷を始めました。
商業印刷市場の経済性が変化し、カラーインク社が追求したい市場では小ロット印刷需要が増加していたため、創業者の息子で社長であるトッド マイスナー氏は同社のオフセット印刷機を小ロット印刷に適したデジタル印刷機に確信を持って置き換え始めました。

現在、オフセット印刷機は小森リスロンが残っているだけです。同社の装備品には、Agfa Jeti 1台とIncaワイドフォーマットプレス2台、Fujifilm Jet Press 720S枚葉インクジェットプレス、Komori Impremia IS29枚葉UVインクジェットプレス、 MGI JETvarnish 3DデジタルスポットUV加飾システム、Aerocut Digital Cutter/Creaserマシンが含まれます。

マイスナー氏は、同社のデジタルトランスフォーメーションのおかげで、利益はこれまでの25年よりも良くなり、小ロットプロジェクトでの競争力が増したと述べています。

次のフロンティア: デジタル加飾印刷

カラーインク社は、今日のデジタル印刷機や後処理機が特殊効果や加飾などで印刷物に価値を提供できることを好機として認識し、印刷物を価格重視のコモディティ商品からプレミアムな高価値製品に変換できる機器に投資してきました。

同社は、提供するすべての印刷アプリケーションに加飾を施すために、MGI JETvarnish 3Dデジタル加飾機を購入しました。この機器は3Dエンボスニスや部分ニスコートと箔押し加飾を、1枚でも数千枚でも行うことができます。

マイスナー氏によると、「顧客が私たちに価値を提供するように求めていたため、私たちは加飾印刷を始めました。
誰でも印刷はできます。が、わが社のすべてのお客様に共通するテーマは、数多くある中でも他より際立って目立つ印刷物を求めていることです。」

POP

マイスナー氏によると、社内で加飾サービスを提供できるようになったのはデジタル印刷技術の革新のお陰です。
彼は、「以前は外部委託しなければなりませんでしたが、MGI JETvarnishがあれば、社内でデジタル的に部分ニスコートや箔押しを行うことができます。

MGIを使用することで、以前は自社に能力が無く、また外注でもできなかった独自の処理を実行できるようになりました。さらに、印刷物に価値と視覚訴求力を加えるソリューションを、手頃な価格で顧客に提供することができるようになりました」と言っています。

POP

新しい収益を生み出すビジネス戦略!

同社のビジネスは約60%を占める小売業向け印刷物が基盤となっています。

しかし、展示会関連印刷物や、POPやプロトタイプのパッケージ、および小ロットや短納期、また加飾等により顧客の投資対効果を最大化する印刷が求められる分野で新しい機会が開かれてきています。

例えば小ロット生産とプロモーションマーケティングキャンペーンで「ブランド価値」をパッケージ化するPOPパッケージがデジタル印刷とデジタル加飾によって可能になったアプリケーション領域の一つです。

新製品を発売するブランドは、多くの場合、それらの製品を洗練されたデザインのプロモーションボックスに入れようとします。

カラーインク社は、高度に加飾されたサンプルボックスを含めた50~100個の小ロットでの新製品販売キットも提供しています。
そのキット提供がきっかけで大手ブランドのビジネスを獲得したケースもあります。

カラーインク社事例紹介
カラーインク社事例紹介
Johnnie Walker Red Whiskey
ホリデーギフトボックス
カラーインク社事例紹介
カラーインク社事例紹介
Kiwi Shoe Polish
プロモーションボックス

マイスナー氏は、POPパッケージを印刷業者の「未開拓市場」と呼んでいます。「特に加飾と仕上げの面でのデジタル技術の進歩により、10年または15年前よりもはるかに多くのことができるようになりました」と彼は言います。

カラーインク社ではこのPOPパッケージのようにデジタル加飾を武器に、新たな分野で新しいブランド顧客を獲得し、新しい収益を生み出すビジネス戦略を次のような1・2・3ステップで展開しています。

ステップ1:なにができるかお客様に見せる・見てもらう!

  • 自社の加飾サービスブランド「ColorUP」コンセプトを発表
  • JV3Dアプリケーションスウォッチブック(サンプルブック)の作成
  • ブランドの担当者向けデラックスボックスサンプル(どんなことが可能か説明したアイデア帳付き)
カラーインク社事例紹介

カラーインク社事例紹介
カラーインク社事例紹介

ステップ2:「ルック&フィール」を「見て&タッチ」できるオープンハウスに人々を招待!

  • ゴールデンチケットオープンハウス(箔でパーソナライズした招待券)
  • 楽しいキャンペーンのコンセプト
  • 複数のアプリの表示:加飾したダイレクトメール、人目を惹くPOPサイン、手触りを感じる紙器、多様な試作デザインサンプル等
カラーインク社事例紹介
カラーインク社事例紹介

ステップ3:印刷技術&パッケージデザインコンサルタント&戦略的マーケティングブランドアドバイザーになる!

  • オプションとアイデアを提示する
  • 特殊効果を複数提案し、アップセルにより販売単価を高める
  • 印刷のプロとしてエンドユーザーへアピールする提案(紙種・印刷技術等)を行う
カラーインク社事例紹介
カラーインク社事例紹介

オープンハウスイベントや印刷サンプルを通じて顧客と見込み客に新しい技術や新しいプロモーションのアイデアを提案することが、顧客の購入決定に重要な影響を与えることが知られています。

NAPCO (北米印刷協会)の調査(*)ではデジタル印刷の付加価値に注目しているブランドオーナーとマーケティング担当者は、テクノロジーの革新と印刷物を強化加飾するオプションについて積極的に教育するプロバイダーを非常に高く評価していました。

カラーインク社が最近力を入れているデジタル印刷の加飾という革新的な提案は、多くの新しい印刷および顧客の機会を切り開き、絶えず変化する牧草地で会社が「変わった色の牛」であり続けることに役立っています。

ケーススタディ資料プレゼント

NAPCOリサーチによるケーススタディ:「カラーインク社-感動を呼ぶ印刷物を作成する」(10ページ)をご希望の方にお送り致します。

当サイトのお問い合わせフォームに、お名前とメールアドレス及びお問い合わせ欄に「ケーススタディ希望」とご記入の上、送信ください。2~3日中に送付いたします。

For more info http://www.mgi-fr.com