フランスのパッケージ印刷会社FPメルキュール社はMGI JETvernish 3Dを導入し、仕上げ工程をデジタルに変更しました。

2021-12-23:MGI事例紹介(グラフライン記事引用)

フランスで初めて加飾加工した「コミュニケーション用パッケージ」をオンデマンドで提供しています。

FP Mercureメルキュール社概要

所在地:フランス南東部サン=マルセラン

業種: パッケージ印刷

設立:1982年

従業員:20人

MGI JETvarnish 3DL設置: 2021年

FP Mercure事例紹介1

FP メルキュール社

1982年の設立以来、伝統的な印刷を専門としてきたFP メルキュール社は、2014年末にフレデリックとフィリップ・コルボ兄弟が買収して以降、デジタル技術によるパッケージング市場への革新的アプローチを続けています。2016年にパッケージ生産専用のHP Indigo 30000デジタル印刷機に大規模な投資を行った後も引き続きイノベーションに力を注ぎ、医薬品、高級品、化粧品業界向けのコミュニケーション用パッケージの仕上げに新たな可能性をもたらす投資を続けています。

100%デジタル印刷のFPメルキュール社

「8月末から生産を開始しました 」と語るのは、フランス南東部サン=マルセランFP にあるメルキュール社の共同ディレクター、フレデリック・コルボ氏です。社員20名の印刷会社は、HP Indigo Pressが設置されている工房に、この夏、デジタル加飾機MGI JETvarnish 3D iFoilとSEI Laser切断機を導入しました。

FP Mercure事例紹介2

「FP メルキュール社は純粋なデジタルプレーヤーです。HP Indigo 30000のおかげで、数年間は印刷にアジリティ(敏捷性)がありましたが、その後、仕上げの段階で段ボールメーカーによくある問題や制約に陥りました」と、兄のフィリップ・コルボ氏とともに会社を経営するフレデリック・コルボ氏は説明します。「そこで私たちは、デジタル技術を駆使した一貫生産体制を構築しようと考えました。技術が成熟してきたので、仕上げとカッティングもデジタル技術に切り替えることができるようになったのです。これは、フランスのパッケージング業界で初の試みです」。

この起業家は、自分達をデジタルプリンターではなく、デジタル印刷業者と紹介しています。「私の考えでは、デジタルプリンターはコピー機、インクジェット、トナーに対応し、デジタル印刷業者はオフセット品質のレベルにあります」と説明しています。

プレミアムパッケージのためのMGI JETvarnish 3D iFoil

MGIのJETvarnish 3D iFoilデジタル加飾機導入により、部分ニス、フラットニス、2Dニス、3Dニス、ホットスタンプなど、これまでFP メルキュール社が扱っていなかったものを提供できるようになりました。

このMGI機で、FP メルキュール社はホットスタンプによる箔押しや光沢部分ニスによるマットフィルムコーティングを常時提供しています。しかし、仕上げの可能性は無限大で、ホットスタンプに部分ニスをレリーフするなど、複数の仕上げを同時に施すこともあります。

「お客様は大喜びです! 彼らは今、パッケージの仕上げにさらに力を入れ、更に高級感を出そうとしています」。

SEI Laserによるバリアブルデータカットとデジタル筋押し加工

レーザー加工機「Sei Laser Paper One 5000 V800 Dual」は、2000もの形状を持つ工房の従来の切断設備を補完するものです。「レーザー切断により、可変データ切断や工具不要のマイクロシリーズが可能になり、キャリブレーションと切断時間の削減によりパフォーマンスが向上しました」。

このLaser Paper One 5000 V800 Dualは、パレットからパレットへの自動用紙搬送システムを搭載し、オンラインで筋押し加工を行うことが可能です。「レーザー加工は、3Dプリントシステムと連動しており、円筒形の筋押し板にオス・メスの型を蒸着して筋を再現し、筋押しの品質を完全に革新するものです」。

加飾加工したコミュニケーション用パッケージをオンデマンドで提供

「”5枚 “のプレシリーズから “数百枚 “までの小シリーズを提供しています。これからは、最も独創的な加飾が幅広く誰でも使えるようになり、もはや一部の高級ブランドだけが使える特権ではなくなりました」。

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For more info http://www.mgi-fr.com