デジタル加飾の新たな用途:センサリー御朱印 [ 箔押し御朱印 ] その5
2025-01-09 :MGI事例紹介(オリジナル投稿)
デジタル加飾で箔押しを施したセンサリー御朱印(箔押し御朱印)の新たな事例をご紹介致します。2025年正月に合わせて寺社様が作られた箔押しの巳年干支御朱印や、お正月の特別御朱印です。今までの金・銀の煌びやかなエンボス箔の御朱印に加え、新たにカラフルでグラデーションが美しい多色エンボス箔の御朱印もございます。今までにない華麗で美しく、大変印象的な御朱印の数々をご覧ください。この記事では2025年お正月の「センサリー御朱印」の中から事例を2回に分けて紹介致します。
センサリー御朱印(箔押し御朱印)
センサリー御朱印は見て触れて感じる箔押し御朱印として、株式会社RYOが寺社様にご紹介・ご提供しております。金箔や銀箔の煌びやかな箔押し御朱印に加え、2024年からは赤・橙・黄・緑・青・紫やグラデーションの美しい多色エンボス箔御朱印のご提供も始めました。これらエンボス箔の触感や美しさが醸し出す特別感を寺社様や参拝の皆様にご評価いただき、センサリー御朱印の採用事例も徐々に増えてきました。また関東圏のみならず関西や九州の寺社様からもお問い合わせ・ご注文を頂くようになりました。以下に各地でご採用頂いた2025年お正月の事例を紹介致しますのでご覧ください。
福岡県大牟田神社様 令和七年乙巳限定御朱印『吉祥』
大牟田神社は、福岡県大牟田市にある歴史ある神社です。約400年前、有明海から神像が漂着したことから創建されたと伝えられています。大蛇山祇園祭など、地域に根ざした様々な祭事が行われており、地元の人々に親しまれています
令和七年乙巳限定御朱印『吉祥』
『乙』は十干で第2番で、しなやかに伸びる草木を表しており、困難があっても紆余曲折しながら進むことを意味します。『巳』やは「再生と変化」を意味し、脱皮して成長する蛇を象徴しています。この組み合わせから「努力を重ね、物事を安定させていく」「吉兆の金運」という年になるといわれております。そこで黄金色の青海波に金と多色の箔を押し、年の始めの荘厳さを表現しました。
(以上、大牟田神社様Webサイトから引用)
この「吉祥」御朱印にはエンボス金箔と多色エンボス箔の両方が使われています。
「再生と変化」を表す巳と打ち出の小槌には多色エンボス箔が使われており、青から橙、黄、紫と徐々に変化するグラデーションの箔が見る角度により様々に輝き、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
このように美しい箔押しをご覧になったことはございますか?
御朱印中の吉祥の文字や菊紋、小判にはエンボス金箔が使われており、その盛り上がった触感と浮き上がる黄金の輝きがとてもめでたく、「吉兆の金運」を表しています。
エンボス金箔と多色エンボス箔の組み合わせは初めての試みでしたが、大変豪華で非常に印象的な御朱印に仕上がりました。お正月にふさわしくとても縁起のよい巳年干支御朱印です。
千葉県旭市鎌数伊勢大神宮様『猫の宝船御朱印』
千葉県旭市にある鎌数伊勢大神宮は、伊勢神宮を勧請した由緒ある神社です。 境内には、本殿をはじめ、神楽殿など様々な建物が立ち並び、荘厳な雰囲気を醸し出しています。特に、神楽は千葉県無形民俗文化財に指定されており、その伝統芸能は必見です。年間を通して多くの参拝客が訪れます。
令和七年乙巳限定御朱印『猫の宝船御朱印』
新年にふさわしい宝船の箔押し御朱印です。神社様からこちらの神社に実際に住んでいるかわいらしい猫たちをモチーフにして、七福神を描いて欲しいとのご依頼を頂きました。ご要望に応じて当社提携のデザイナーさんが、猫の写真を基にイラストを作成しました。みなそれぞれ個性的なかわいい猫の七福神になりました。
黒猫のツキは毘沙門天、ブチのフーは弁天様、シマのリクは恵比寿様、トラデブのライは大黒天、そしてしろのハクが福禄寿に扮しています。猫好きの参拝の方々に大好評の御朱印です。
東京都文京区小石川源覚寺様『蒟蒻閻魔様とお地蔵様』
文京区小石川にある源覚寺は、江戸時代初期から続く浄土宗の寺院です。特に有名なのは、閻魔大王像が「こんにゃくえんま」として親しまれていること。その由来は、閻魔大王が老婆の眼病を治し、老婆が感謝の気持ちからこんにゃくを供えたという言い伝えからきています。
『蒟蒻閻魔様とお地蔵様』
2025年のお正月から授与を開始した特別御朱印です。閻魔堂に安置されている「えんま王木造坐像(蒟蒻閻魔様)」と、その横に並んで立たれている黒地蔵(お地蔵様)を多色エンボス箔で表現しました。
こちらの閻魔様は「蒟蒻閻魔」と呼ばれ、眼病平癒のご利益があるとされています。優しい表情の閻魔様は、地域の人々に親しまれています。
この「えんま王木造坐像」は、鎌倉時代の作と考えられています。木造り独特の淡い黄褐色から赤褐色で、経年変化で深みのある色合いを多色エンボス箔で表現してみました。
一方、お地蔵さま本体は銅像の質感が伝わるように、また光背も金の縁取りやその内側部分の金属の質感が伝わるように多色エンボス箔で表現しています。
多色エンボス箔が見る角度によりいろいろな色に輝き、とても評判の御朱印となりました。
御朱印の中央部白地部分にはお寺様が「蒟蒻閻魔」と日付を筆で書入れし頒布されています。
印刷部分への書入れは難しいのですが、余白を上手に使うことで手書きと組み合わせ、暖かみのある御朱印とすることができます。
雪ヶ谷八幡神社様 新春特別御朱印『巳年干支御朱印』
東京都大田区にある雪ヶ谷八幡神社は、石川台駅近くにある古刹です。永禄年間の創建と伝えられ、地域の人々の信仰を集めています。特に安産祈願にご利益があるとして知られ、「帯祝」と呼ばれる安産祈願儀式のため、多くの妊婦が訪れます。境内には、大横綱大鵬が奉納した出世石や、庚申供養塔群などがあり、見どころも満載です。
新春特別御朱印『巳年干支御朱印』
白蛇が入った巳年干支御朱印を多色エンボス箔で大正風にシックに表現しています。
白蛇の色味が上の写真と異なっていることにお気づきでしょうか?多色エンボス箔では見る角度により微妙に違ったメタリックカラーに輝きます。そのため美しくとても印象的な御朱印とすることができます。
多色エンボス箔の御朱印では、カラフルなメタリックカラーを何色でも入れることができます。こちらの例では緑、水色、橙、黄、ピンクなどがご覧いただけます。
白蛇は金運・開運・商売繁盛の御利益があるとされることから、縁起の良い御朱印としてお正月から頒布されています。
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次回センサリー御朱印その6に続く。
以前のセンサリー御朱印事例については以下の記事をご参照ください。
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